東京の教会

　1961年から1994年までの間で、私は家族を京都に置いて延べ8年間東京で単身生活をしていました。東京にいる日曜日に思い立っていろいろなカトリック教会でミサに預かることにしました。結局東京23区内にある教会50ヵ所くらいを全部回り、また周辺の市にも足を延ばしました。
　京都で所属している衣笠教会には毎月発行する教会紙「えくれしあ」というのがあり、1991年の訪問先について東京の教会の訪問記事を連載で投稿しました。
　今回、「失われた時を求めて」の中に、リストの「小鳥に語る聖フランチェスコ」が出てきましたので、東京の教会で初めてこの曲と知らずに聞いた時のことを思い出して調べているうちに、この連載記事の原稿が出てきました。
　とても懐かしい思い出でしたから、ここに整理して掲載することにします。(その13)からあるイラストは当時私がスケッチして「えくれしあ」に掲載したものです。写真はウエブから借用しました。