東京の教会(その15)
亀有1991. 9. 8

 亀有カトリック教会は足立区にあります。足立区には足立カトリック教会があり、そこは先日行って紹介しました。亀有という駅はJRの常磐線にあり葛飾区ですが、亀有教会はそこから北に10分ほど歩いたところでした。常磐線はこのあたりでは地下鉄の千代田線と乗入れていて、そこから西の方にいくと新宿から出ている小田急線にもつながります。 この日は大型で非常に強い台風15号が関東をうかがっていて、朝から東京地方、千葉県北部に大雨洪水警報が出ているところでした。マンションを出たのは8時半でしたが、5分歩いて大塚駅に行くのに土砂降りで膝からしたはもうびしょぬれでした。日暮里(にっぽりと呼びます)から地下鉄千代田線に乗換えて亀有駅についたときも雨の勢いは止まず、駅前にタクシーもあいにく見当たらないので歩くことにしました。これだけの天候だからミサをサボれば自分の部屋でのんびり音楽を聞きながら本でも読んでおれるのだがと、ちらと考えないでもなかったのですが、新しい教会へ行く楽しみと、もちろん信者の義務が勝ちました。
 道の途中2,3度は地図をバッグから出して歩く道を確かめるのですが、吹き降りで地図も濡れました。やっとの思いで、それでも比較的簡単に十字架を見付けることは出来たのですが、どうもカトリック教会という表札が見当たらない。たまたまやってこられたシスターに確かめてドアを開けて入ったら聖堂のロビーのような場所でやっと傘をおいてもう一度尋ねてドアを開けましたらやっと聖堂でした。上はシャツから下は膝上あたりまでもちろん靴のなかもびしょ濡れでした。ミサのあとから聖堂を出て辺りを落着いて見渡したら、入ったところは裏口であり、正面には立派な門と表札と案内がちゃんとありました。 京都では大抵自動車で教会にいくのでかなり強い雨風でもほとんど濡れることはなかったのですが、自動車でない人が荒れた天候で教会に来るのはなかなか大変なことだとやっと気付きました。
 聖堂は大変新しい洋式のスマートなこじんまりしたものでした。半円形になっていて円の中央に祭壇があり、それを取囲んで信者席があるという形です。70人くらいは座れる席がありました。ここはひざまづき台がない椅子でした。正面のステンドグラスは新しいので色鮮やかですが、左手にアシジの聖フランシスコ、右手にマリア様でした。
 ミサの前にお告げの祈りが唱えられました。ミサは衣笠と同じ歌ミサでなじみがありました。説教は分りやすかったのですが聖堂内に冷房がよくきいていて雨に濡れたシャツとズボンが冷えてきて残念ながら落着きませんでした。献金は美しい飾りのついた籠が回されて、最後にミサを捧げている祭壇の上の両端に置かれました。これは東京で初めてでした。前々回から気になっている婦人のベールはここでは全員つけていました。ミサの参加は司式の神父さま他もう二人の神父様と、アシジの聖フランシスコ宣教修道女会のシスター7人とベールを着けた婦人8人と壮年、青年、子供と全部で26人程でした。
 ミサの後のお知らせは神父様がされました。今日は移住の日の献金でしたが移住した人というのは外国からの人だけでなく国内でも故郷を出て働いている人々とか広い意味では奥さん方もそれに当てはまるのだといわれました。お知らせの紙にはこの一週間の祝日が案内されていました。また今年は東京教区創立100年に当たるので、9月15日から11月にかけていろいろな行事が計画されています。9月16日(日)は遠藤周作の「日本におけるキリスト教」というテーマの講演会があり、大変ひかれますが残念ながら衣笠教会のバザーの当日です。ミサが終わってから東京教区100年を迎える祈りと、アシジの聖フランシスコの平和を求める祈りと終業の祈りを全員で唱えました。
 ミサが終わってからこの教会の建築の返済に当てるというためのきれいな聖堂の絵葉書と、東京教区100周年記念の青年祭を開くのでその資金協力にということで青年達が作ったカードを合わせて1000円買い求め協力しました。
 神父様は川淵神父様といわれコンベンツァル聖フランシスコ会の方でした。お礼をいって外にでたら幸い雨は小降りになっていました。聖堂の中が寒いほどだったので外にでると暖かくてほっとしました。帰りの電車は常磐線に乗りましたが、いま来ている台風による豪雨の影響で電車の時刻がかなり乱れているようでした。亀有、綾瀬と戻って次の北千住の前に大きい川を渡りましたが、荒川の上流の方でした。