北原怜子さんを知っていますか。お前のレポートは毎回ミニスカートの女性とか、美しいいオルガニストとか女性ばかり出てくるんだからと冷やかさないで下さい。年配の人はきっと覚えているでしょう、そう蟻の町のマリア、貧しい人に尽くして28才の若さで天に召された女性です。潮見教会は建築後6年の新しい近代的な聖堂でしたが、この庭のすみにあった石碑を読んで、この教会が蟻の町の教会であったとわかり感動を覚えました。 潮見教会は江東区にあります。東京駅から近年開通した京葉線で3つ目の潮見駅から歩いて5分ほどです。京葉線は東京駅では地下3階くらい深くもぐっていますが、八丁堀、越中島を過ぎて地上に出て次が潮見駅です。そのまま降りずにもう少し行くと10分もかからないうちに舞浜駅、右手がディズニーランドの入口です。この付近は皆埋立地で広々としています。
ミサの前少し早めであったのでさきほどの石碑を見て聖堂の入口に向かうと、別の建物の方から黒っぽいジャンパーを着た若い男性が出てきました。いぶかしげにこちらを見ているので、「神父様ですか」と尋ねたらやはりそうでした。ローマンカラーをしていたらもっとはっきり分かるのにね、それでも慣れない私の様子を見て声をかけ案内して下さいました。
聖堂は新しい、どこか衣笠教会に似た雰囲気もありましたが、床はじゅうたんでパイプ椅子が80ほど置いてありました。「案内係」と書いた腕章をつけた背の高い男性がかいがいしくミサの準備をしていました。
説教は2人の弟子がイエス様の両側の席においてくれとたのむところでした。比較的こじんまりした聖堂でワイヤレスマイクがうまく入らなかったのですが、その分ソフトで落着いた柔らかい声でしみじみと聞かせました。
最後のお知らせは神父様が自分でされました。転入してこられた信者の紹介があり、ついて「久し振りに来られました」といって奥さんらしい人の紹介があり、その人は恥ずかしさからか顔を真っ赤にしていました。そして「京都から初めてこの教会へ来られた方です」といって私を紹介されました。東京では今回で2度目です。
聖堂を出てからホールにお茶の用意があるからとすすめられましたが、午後例の「エポペ」の2号店の開店祝賀パーティーに招待されているのでそのまま失礼しました。
潮見駅では東京行きの電車が出たばかりなのでホームのベンチに腰を下ろそうとしたらさきほどのミサで私の横に座った中年の男性が見えました。向こうもこちらを覚えていて、挨拶から20分間程度でしたが、話がはずみました。この4月初台の教会(東京で私はすでに訪れているところでした)から転入し、越中島駅に住んでいるということでした。生まれは山口県の岩国だということから私と同郷なので山口市のザビエル教会の火災についても話が及びました。教会の信者ということからこのように気軽に話が出来るのは素晴らしいことです。