前回の関町教会と同じく西部新宿線の沿線でJR山手線から高田の馬場で乗換えて4つ目の駅「沼袋」で降り、北の方に10分程歩いたところです。もっとも関町教会は練馬区でしたが、この徳田教会は中野区です。
表門から見ると中央にアーチになって下を自動車が通れるようになっているその上に十字架を空に高々と掲げた尖塔が見えました。聖堂はその左手でした。内部も表から見える印象そのままクラシックな聖堂でした。内陣は上に高く円形に天井を支え、身廊は正確に長方形で側廊はありませんでしたが詰めれば6人は座れる椅子が左と右と2列で後ろまで18脚整然と並んでいました。合計で200人は座れます。信者席の右前にオルガンがあり、その上を見ると素晴らしいパイプオルガンが備え付けてありました。
少し早かったのですが聖堂に入って中ごろに座ると、祭壇の近くに座ってミサの準備をしていた、神学生らしい人がよって来ました。聖堂に入ったときの私の様子でなれない者と分かったのでしょう「初めてですか」と、そして「信者ですか」と尋ねられました。京都から来たことを告げると、聖書朗読をしていただけませんかと頼まれました。これは随分回っている東京の教会での初めての経験でした。多少緊張しながらも喜んでお受けしました。第1朗読の「バルクの預言」でした。先程の神学生はミサ中に祭壇の右にいて司会と先唱と聖歌のリーダーの役割をはたしていました。
初めての教会で聖書朗読を頼まれて、幸い時間があったので先ず小さい声で1回読みました。読みにくいところはないか、舌がもつれるところはないか、そしてどのように読めばよいか知るためです。次に、入祭の歌、告白の祈り、主よあわれみたまえ、は大きい声で唱えました。啖がのどにつかえがちなので十分それを切るためです。また腹式呼吸をいくどかして、朗読のとき腹から声が出せるようになれるためです。そして、聖霊に対して朗読がうまくいくように私のところに降りて下さるようにお祈りして、マリア様に「たすけてください」とお願いしました。
集会祈願が終わると「第1朗読は岡崎知夫さんをとおしてお捧げしましょう」と紹介されたので前に出てつつがなく朗読を終わりました。第2朗読の人も同じように紹介されました。なんとか無事終わってほっとしました。衣笠教会ではときどき頼まれますが、これ程慎重ではなく朗読していますので反省します。快い緊張を与えて下さった神学生に感謝の気持ちでいっぱいです。
司式は内山神父様で説教はすばらしいものでした。洗礼志願者が2名いて志願式が行われました。説教はその人達に対して行う「十字架のしるし」と「油を塗る」ということについてでした。聖堂の正面の十字架のキリスト像が深く頭を垂れていたのが印象的でした。東京ではほとんどの教会が典礼聖歌集を聖堂の後ろの棚に用意して誰でも使えるようになっていますが、ここではそれに全部布製のカバーがかけられていました。そして十字架の刺繍がしてありました。
ミサ後のお知らせで「信徒宣教会」についての話と資金協力のための抽選券の協力依頼があり、聖堂の外で1冊求めました。パプア・ニューギニアにいった吉田 勉さんのことを尋ねたら知っていました。
内山神父様に挨拶したら京都はどこですかと尋ねられました。「柳本神父がずっとここの徳田教会にいて、良く知っています。毎年柳本神父が切り絵のカレンダーを買ってくれと送って来ているんですよ」と言っておられました。