東京の教会(その11)
足立1991. 7.14

 東京23区で一番北にある区といいますと北区の東隣にある足立区ということになります。東京にきてこれまで一番時間がかかり、11時からのミサに9時40分に出て10分前につきました。足立教会は東武伊勢崎線の西新井駅から大師線の終点大師前駅でおります。それから大きい環七通り(かんななと呼びます)にそって真直ぐ西に歩き、25分程で椿一の交差点に出て、そこから南に2,3分でした。環七はしょっちゅうバスが走っているので、帰りはこれに乗りましたら25分歩いたところが5分で着きました。もっとも都会の様子を知るには多少の距離は歩くのが一番です。
 こんなに時間がかかるのも電車を山手線、地下鉄千代田線、東武の2本と合計4つ乗り継いだものですから、直線距離で見ると10km弱でした。ミサは朝9時からと11時からとありましたので11時からにしたのです。7時過ぎに出るよりちょっと寝坊したかったせいもありますが、これまでの経験では9時と11時がある場合、11時のミサが中心で人が多かったからです。
 教会は足立サレジオ幼稚園が併設されていましたが、比較的こじんまりしたちょっと洋風の造りのものでした。2階が聖堂になっていて階段の踊り場で靴をぬぎました。信者は少なく12人ほどでした。それもほとんど婦人でした。どこにでもある聖書と典礼がなくとまどいましたが、そのかわり「主日 ミサの友」が一人に一冊ずつ程度椅子に置いてありました。ほらウオルケン神父が紹介して希望者を募った分厚い真っ赤な表紙のミサ典書です。ミサはそれにそってすすめられました。
 神父様は今日からここの神父様が休暇で帰国されたので暫く代わりにこられたベルギー人のデビッテといわれた方で、しかし日本にもう40年おられるということでした。大変日本語が上手な方でした。福音書は12人の弟子に宣教してまわれといわれた場所でしたが、説教は「宣教とは精一杯生きることである」といわれて共感しました。私のように毎週各教会を巡り歩いていると楽しみの一つはいろいろな神父様の説教を聞くことができることです。
 ミサが終わってから神父様に自己紹介しましたら、毎週違った教会のミサに与かっていることについて、「それは大変良いことですね、私も信者の人達によその教会のミサにたまには与かるように勧めているのですよ」といわれ、その場にいた2,3人の人達に紹介してくれました。