鉄筋ビルと戦艦大和のブリッジ

 私がいま通勤している途上のビジネス街の真ん中で、大きいビルの建設が始まり、その鉄筋が姿を現しました。この姿を見て、なぜか戦艦大和を思い出しました。京都ですから超高層ではなく、もう少しで高さは完成するところのように見えました。

 もちろん私は平和を望んでいますので、戦艦が活躍する社会は好ましくありませんが、もともとメカニカルエンジニアですから、当時の技術の結集である大和の姿には今でも魅力を覚えます。

 大和の巨砲は、航空戦の時代になすすべはありませんでした。改装により多く装備された25ミリ3連装機銃も、圧倒的な数の戦闘機、爆撃機の攻撃に対して効果的な防御は出来ませんでした。

 大和の巨大な艦橋は、数十キロ離れた相手の艦船に対してその距離、位置を正確に捕らえ、艦砲で照準を合わせるために重要や役割を持っていたと思えますが、巨艦同士の海戦であれば威力が発揮されるでしょうけれど、対航空戦では十分な役割を果たせなかったことでしょう。

 ビルの鉄筋構造を見て、高さは30〜40メータで、大和の甲板から艦橋を見上げて感じる威圧感から艦橋を思い浮かべたものという気がします。

 現代のビルは、中に納める事務機と働く人々を支えるスタティックな強さだけではなく、震度8程度には耐えられるダイナミックな強さが必要ですから、このような形になるのでしょうけれど、これから情報化の時代に少し違和感を覚えました。コンピュータもまだまだ重いでしょうし、働く人もその近くに集まるならスペースも必要でしょうけれど、インターネットはコンピュータもオペレータも世界中に分散して巨大な能力を持つようになってきていますので、少し現代にそぐわない偉容と受け取りました。