懐かしい人形


 京都高島屋で開かれている、与勇輝展に行きました。1年ちょっと前に初めて見てすっかり魅せられたので、今回の展示があることを知って、待ちかねていました。

 展示の人形は、戦前かもっと前の、髷を結っている子どももいましたから江戸時代なのでしょう、中心は子どもです。私は終戦時に小学校一年生でしたので、学校に行く前、着物を着せられていたことを思い出します。そのようなことからひとしお郷愁が誘われたような気がします。

 着付けもともかく、それぞれの表情が豊かです。右上の写真は、入場券に印刷されていたのでここで紹介することを許して貰えるでしょう。現代と全く違った世界のように思われるのは、それだけ明治維新と第二次世界大戦の影響による変化が大きかったと言えるでしょう。

 それでも、昔は良かったという人がいますが、私は当時の生活に帰りたいとは思いません。現代は格段に生活が便利ですし、病気も治療は受けられるし、ほとんど治る。お腹を空かせる惨めさは、カトリックによる断食の日以外は感じなくて済む。もちろん、科学技術的な発展により生活環境が大きく変わり、失ったものは大きいと思いますが、それ以上に得たものが大きいと思っています。