六嶋さんは、演じ手と聞き手の息遣いが伝わる「ひとりものがたり」に磨きを掛け、臨場感あふれる語りの世界に独自の意匠を取り入れ、地元はじめ全国各地で精力的にライブ活動を続けている。
5年前の冬季講座では「橋姫」を上演。受講者から好評を呼び、4年前の冬季講座では「椎本」、3年前は「総角」、2年前は「早蕨」、昨年は「宿木」を上演しており、今回がシリーズ6作目。
箏演奏者の戸波さんは、地唄箏曲・三絃を富永澄子さんに師事。柳川三味線を中澤真佐さんに師事。NHK邦楽技能者育成会37期主席修了し、京都・大阪を中心に古典演奏にとどまらず、現代邦楽や和洋様々な楽器との共演も行っている。
講座室では情感あふれる戸波さんの琴の音色にあわせて、浮舟の母「中将の君」に扮した六嶋さんが傷心の浮舟と匂宮、薫が織りなすドラマを抑揚たっぷり聞かせた90分間の語りで紹介。詰め掛けた90人の受講者が固唾を飲んで物語の展開に聞き入った。
(以上の記事は洛南タイムスから引用させていただきました)