猪がやってきました  2004.12. 2

 私の住んでいるところは、住宅ばかりなのですが、最近夜中に猪が近所のゴミ箱をあさりました。まさかと思いましたが、その後関心を持っているといろいろなことが分かってきました。  私の住まいの30メータほど北に電車の線路があり、そこからさらに100メーターほど北に行くと自動車道があります。そ
こからは山の手になっていて、その道路の北側にはこれまでも頻繁に猪が出没しているらしい。ところが最近ではそれを越えて南進しはじめ、最近では線路を越えて私の家の近くの住宅にまで現れるようになったようです。
 猪によって、家の外に置いてあったゴミ箱を荒らしたり、その強い鼻でみみずを探すために草むらは掘り返される、植木は損傷を受ける。菜園はせっかく育てたいもを根こそぎ食べられるなど、いろいろな被害が出ます。なにもなくても道で猪を見かけるとなんとなく怖いのですが、夜遅く犬を散歩させていた奥さんが猪に追いかけられて逃げたとか。子猪を何匹も連れた大きい猪が道を横切っているのを見たという人も結構いました。時間も早まって最近は夜9時ごろにも見られるので、塾通いの子どもが襲われると大変です。

 最近全国的に猪の害が増えたのは、もともとの住まいである山や森に餌が少なくなって来たためだと言われています。特に人間がお金のためにどんどん杉に植え替えていったために、木の実が減って里に餌を求めて来ているのでしょう。農作物の被害は大変で、防護策がいろいろ施されていますが、多少の柵を張り巡らせても下をくぐるか、1メータ程度は簡単に跳び超えています。私の近所は禁漁区なので、捕獲するための罠は許可を得て、猟友会の方たちに仕掛けていただくのです。猪が通るけもの道に罠を置いて、これまで何頭も捕まえたということですが、檻には餌を付けますので、その臭いが近所に流れます。その臭いにひかれて逆に罠の近くに猪が寄ってくるようにもなってくるそうです。
 猪は頭がいい動物で、むやみに人を襲わない。強くて攻撃力もありますが、優しく臆病なところもあるので、人間を見ると大抵はおそれて逃げてくれます。連れている犬が吠えかかったり、子連れの猪を興奮させたら、猪突猛進といいますから怖いですね。

 本当は、猪も自然の動物ですから、人間と共存出来ると一番いいと思いますが、人間が優しくなれば、猪もおとなしいままでいてくれるのではないでしょうかねえ。