ハムレットその後(荒野の決闘の台詞の続き)

 「荒野の決闘」の場面の台詞を知りましたが、ドク・ホリデイが咳き込んで途中で終わった印象でした。
 その後図書館で、河合祥一郎訳(角川文庫)、野島秀勝訳(岩波文庫)、福田恒存訳(新潮社カセットブック)を借りて比較して見ました。
 確かに、字幕は英語の台詞を忠実にではなく、場面に間に合うように短い言葉で要約されていますが、しかしその要約は秀逸です。

 シェークスピアの英語の原文からの訳出は私にとってかなり高いハードルなので、せめて字幕の続きに、私なりの要約したものを追加して字幕をもう一度掲載してみます。

生きるか 死ぬか それが問題だ
無残な運命の矢を 耐え忍ぶべきか
苦難の荒波に立ち向かうべきか
死は眠りにすぎぬ
眠れば胸の痛みも 肉体の苦痛も消える
これこそ望むところ

死は眠り
だが眠れば夢を見よう
それがつらい
死の眠りの中でも 抜け出た現世の夢を見る
それを思うと
死をためらい 長い人生の 苦難にも耐えていくのだ
裁判の遅れ 役人の横柄 屈辱に耐えるのもそれゆえ
いやなら短剣で 自ら死ねるのだから
つらい人生の重荷にうめき 汗水ながすのも
死後の不安ゆえ

訪れた者が戻ったことのない未知の国が
決意を鈍らせ 勝手知ったこの世で
苦労した方がましと
人を臆病にする

こうして、決意の血の色は青ざめ
気高い企ても
色褪せて流れを変え
行動のきっかけを失ってしまう

(このあと、そこに来たオフェーリァに声をかけて会話が続き、もうひとつ有名な「尼寺へゆきゃれ」が出てきます)