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アンドロメダ星雲は地球から230万光年しか離れていませんので、宇宙の果てから見るとわずか5千分の1ですから、すぐお隣になります |
現在宇宙の果ては、120数億光年離れていると言われます。ビッグバンが起きて、現在宇宙はどんどん膨張しています。その一番遠くが地球から120数億光年と言われるのです。
ふと疑問に思いました。
120億光年離れているところから来ている光は、そこから120億年前に光を発しているはずです。宇宙が始まったビッグバンは137億年前と言われます。120億光年の宇宙の果てにあるエネルギー(分かりやすくするため星とします)は、ビッグバンから光速でも120億年かかってそこまで行ったと考えられますから、120億年かかってそこまで行って、そこから光を発して120億年かかって地球に届いたとすると、ビッグバンの誕生から240億年かかっていることになり、計算が合いません。
理屈で言えば、その途中、地球から60億光年離れているところで、光速で遠ざかっている星が発した光が、地球には60億年かかって届く、その星は走り続けてそこからさらに、60億光年離れた場所まで行く、そこで120億光年あたりまで行っているだろうと推測するのなら理解出来ます。しかし、報告されていることは、今どの辺まで行っているだろうという話ではなく、120数億光年遠くの宇宙を観測したということなのです。
この点に疑問が出ましたので、国立天文台に教えて貰うことにしました。国立天文台は電子メールによる質問に電子メールで丁寧に教えていただきました。しかしなかなか簡単にわかることではありませんでした。奨められた本を買って、何とか理解しようとした結果、次のようなことかなと一応理解しました。
(1) 星が地球から離れている速度(後退速度)は、地球からその星までの距離に比例するというハップルの法則があります。 その比例常数は71 ± 4km/s/Mpc です。これは1メガパーセク離れている星は、毎秒71キロメートルで遠ざかっているということです。
(2) 星が遠ざかっている速度は、赤方偏移で観測出来ます。ある早さで遠ざかっている星から出ている光の周波数は、ドップラー効果により(星の運動で遠ざかっているときはドップラー効果でいいのだが、宇宙の膨張によって赤方偏移が起きるのはドップラー効果とは異なると言われます)、赤い方にずれているということです。この速度が光に近くなってくると、相対性理論により少し複雑な式になりますが、計算することは出来ます。
(3) 従って、フラウンホーファー線のずれから直接観測される赤方偏移から、後退速度を計算し、それを(1) の式に入れるとその星までの距離が分かるというのです。
(4) 赤方偏移は後退速度を光速で割った値です。ところがこれが4.9あるものが観測されたというのです。後退速度が光速の4.9倍ということです。光速より大きいということは相対性理論によりあり得ませんので、一応私も計算してみて光速の94%の速度であるという結果が出ました。これを(1) の式によって計算しますと、126億光年という結果が出て、まあなんとなく納得しました。
(5) ただし、赤方偏移が4.9と観測されたのは126億光年離れた星から来た光ではなく、もっと近いところからのものなので、その辺りになると今の私の理解を少し超えますので、もう少し勉強したいと思っています。