フランシスコ会会則口頭認可800年

2009年、フランシスコ会会則が教皇に口頭認可されて800年を迎えました。

 フランシスコはサン・ダミアノ修道院のイコンの十字架の前で祈っているときに、「私の教会を建てなおしなさい」という声を聞きました。それから文字通り何も持たずに福音の言葉どおりに生きる、清貧の生活を始めました。そのフランシスコのもとに共に生きようとする若者が集まってきました。
 フランシスコは仲間たちと教皇インノセント3世に謁見して、自分たちの生活様式と会則の認可を願いました。
 最初は理解されなかったものの、3度目の謁見で、教皇は認可を与えました。

 このときの様子が「ブラザー・サン シスター・ムーン」という映画で印象的に描かれています。きらびやかに着飾った枢機卿たちが、福音とおりに生きることは実際にはできないと冷ややかな目で見ているなかで、フランシスコと心が通じあった教皇が、聖座を降りてきてフランシスコの足もとにひざまづき、汚れた足に口づけをしたのです。

 右の写真は、その時の場面を描いたジョットのフレスコ画です。アシジの聖フランシスコ大聖堂の壁画に描かれています。

(この教皇の口頭認可は1210年という伝えもあります)