作成日時 : 2009/05/02 09:35
「失われた時を求めて」の「スワンの恋」を読んでいましたら、リストの『小鳥に語る聖フランチェスコ』が演奏される場面が出てきました。サン=トゥーヴェルト侯爵夫人の邸での夜会です。リストはプルーストより半年早い生涯ですから、納得できます。 今は私は在世フランシスコ会員ですから、これはとても好きなピアノ曲の一つですが、この曲との出会いには、思い入れがあります。 20年ほど前は東京で単身生活をしていました。東京にいる日曜日にはいろいろなカトリック教会を訪問してミサにあずかっていましたが、1991年8月18日に葛西教会を訪ねたときのことです。聖体拝領が終わったあとの祈りの間のオルガンが大変きれいで胸にしみいりました。左手のメロディーの間に奏される右手の高音のアルペジオが澄んだガラスの鐘の音のようにひびきました。なんという曲なのか知りたいと思いましたが、ミサの後気が付いたときにはもうオルガン奏者は見当たりませんでした。 この曲がリストの『小鳥に語る聖フランチェスコ』であることを知ったのは、それから10年くらい後、フジ子・ヘミングの「ラ・カンパネラ」のCDを買って聴いたときでした。 今でも私の携帯のメール着信音はこの曲にしています。 |